風を感じて草食んで

星からのヒトサジの甘みやスパイスを暮らしのアクセントに

母からの手紙

こんにちは 波優です。

先日母から書留が届き、中には少し驚くような金額のお金と
便箋が一枚入っていました。
北海道に行くときにかかる飛行機代やホテル代などを
先に渡しておくのでよろしく、といった内容でした。

短い手紙の中で私の目に留まったのは
「きっと2人ではこれが最後だと思うの」
から始まる一節でした。

この文章を母はどんな思いでしたためたのだろう。
母の文字を受け取れるのは
まかり間違うとこれが最後かもしれない。

母の思いや願いを想像しながら
手紙の文字を真正面から受け取りました。

母が体を思うように動かせるのはおそらく10年ないでしょう。
生きながらにして、
ぼんやりよりももう少しはっきりと見えてきた人生のゴールテープを
母は「ああ、見えてきたな」と思いながら
1つでも後悔のないように生きよう、と

ゴールではなくて「生きる」というほうに注力しながら
出来る限り全力で笑顔で楽しく頑張っているのだろうと思いました。
母らしいな、と思います。

4月には少し足が不自由になってきたお友達と
厳島神社に行くとのことで少し驚きました。
去年から約束していたようなのですが当時2人とも体が思わしくなく、
今なら二人とも大丈夫、行けるよね!と4月に決めたとのことでした。
弾んだ声で話すので、思わず電話口で
「よかったね、楽しんできてね!」と笑ってしまいました。

1人暮らしをする母。
不安にさいなまれる日もあるのではないかと思いますが
幸い明るいお友達や飲み仲間に恵まれており
精神的にいろいろ支えて頂いているようです。
本当にありがたいことだと思います。

北海道で特にあれが見たいとかこれがやりたいとか
そういうことはないそうで…
改めて手紙に目を落とし、「最後だと思うの」の文字を見る。


そうか、本当に今生で最後の親子二人旅になる可能性が高いんだな…
行くなら母娘二人で道中山ほどバカ話をして
昔話でさんざん盛り上がって悪態を付きあって
涙が出るほど笑って。
そんな時間を精一杯作ろうと思いました。

 

母の最後の大きな願いになると思われます。
全力で応えようと思います。
”その後”を生きていく私自身も後悔ないように、
母を見習って明るく元気に段取り組みます。

下向かない!
下向かない!

上を見ればそこには
いつだって美しい星空!

 

どーこ連れて行こうかな~^^